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レバノン特別法廷訪問

2013/03/09

オランダにあるレバノン特別法廷を訪問し、法廷の見学やインタビューを行いました。特別法廷の職員のご厚意で高画質の写真を頂きましたので、ここにご紹介させて頂きます。

レバノン特別法廷はオランダのハーグ郊外にあり、爆弾テロ事件を扱う関係上、高度なセキュリティが要求されますので、もともとオランダの諜報局(intelligece office)として使用されていた建物を使用しています。写真でご確認いただけます通り、現在の法廷のある部分は、元体育館の場所となります。

上の右から1枚目の法廷の写真は、弁護側の席から撮影されたもので左手に裁判官の席が、向かいに検察側の席及び被害者参加(被害者代理人)のための席が、右上に傍聴席(パブリックギャラリー)が見えます。

レバノン国内の刑事裁判では、傍聴席から向かって左手に検察、右手に弁護側が座りますが、特別法廷では他の国際刑事法廷と同様に、検察が右、弁護側が左となっています。被告人席は最大で1つの事件で6人が訴追されることを想定しているそうです。

向かいの2階のガラス窓は通訳用の座席で、反対側にも2つ設けられており、法廷の公用語の英語、フランス語、アラビア語そして必要に応じてもう1ヶ国語の同時通訳が行えるようになっています。

向かいの1階にあるガラス窓は被害者が座るために設けられていると伺いました。

国連ブルーに染められたレバノン特別法廷の記者室は充電やネット環境が整い、傍聴席へ行く際に携帯とパソコンを置いておくためのロッカーが設けられていました。

手狭なように見えますが、記者であふれかえることはほとんどなく、唯一狭くなったのが、この法廷を借りてシエラレオネ特別法廷のチャールズ・テイラー事件に関してナオミ・キャンベル氏の証人尋問が行われ何百という取材陣が取材を希望した際であったということです。

なお、レバノン特別法廷の概要を紹介する拙稿を北九州市立大学『法政論集』第40巻4号(2013年3月)に掲載予定です。

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© Hitomi Takemura